村方先生を偲ぶ

村方千之先生というのは、私が音楽に開眼するきっかけを与えてくれた、偉大な指揮者先生です。残念なことに昨年12月に旅立たれてしまったのですが・・・

今日は、先生を偲ぶ会があり、多くの門下生とともに、生前のたくさんの思い出に浸ってきました。

指揮法のレッスンに通い、真の音楽が先生の指揮から生まれ出てくる時の、なんとも言えないわくわくした気持ち、探していたものが見つかったような、これだ、という確信。その時初めて、音楽によって震えるような感動をしました。そして、ここに音楽をやる意味がある、と分かった瞬間でした。

ずっとピアノをやっていながら、ただただミスをしないだとか、強弱をつけるだとか、外側の形を整えるだけの演奏しかできていなかった私でした。小手先だけの演奏に、自分でもこれのどこが魅力なのかと分からないでいました。でも、先生のレッスンを受け、先生語る言葉と音楽に触れるうちに、魂の宿る音楽がこの世に存在すること、魂の宿った音楽がいかに人の心に響くか、心に響く体験がいかに人生にとって大事か、身にしみて感じることができました。

肝心の、魂の宿る音楽をどのように作り出すか、というところは、一生かけてもできるかどうか・・・難しいところです。今なお奮闘中です。現実問題、最低限、形を整えて終わらせなければならない場面も多々あります。ピアノは演奏する技術が本当に難しいため、自分の能力的に、外観を整えるだけで精一杯だったりもします。

しかしそれでも、いつでも精神は原点に帰り、シンプルに、魂を宿すことのみである、それこそ音楽であると、心に留めておきたいと思います。

村方先生、本当にありがとうございました。

コミュニケーション♪

2年生になって、学校帰りに一人でレッスンに来るようになったRちゃん。4月の3回目の今日は、2年生らしくしっかりしてきた様子が伺えました。
先週は、まだ新学期のいろいろなことに慣れないのか、何度か繰り返し練習してみようとすると、だんだんできなくなるような感じでしたが・・・
今日はびっくり。最初から最後まで、きちんと指の先の方まで気をつけながらレッスンすることができました!前回から比べての良くなり方に、1年生の時と違う力を感じました。子供の成長ってすごいですね。

時々、レッスンで、どこまで要求するか迷うことがあります。特に、年齢の低い生徒さんは、レッスンに来るまでにずいぶん疲れてしまっていることもあり、いざレッスンは1回弾くのが精一杯、ということもあります。明らかに何を言っても集中できないような時、もう少しの要求を言うのがためらわれるのですが、私も折れないように頑張って、こうして欲しいんだ、ということを伝えようと思っています。次の週になって、やっぱり聞いていてくれたんだな、と思える結果になっていると、本当に嬉しいです。

レッスンでは、先生と生徒のコミュニケーションが取れていることがとても大切。上手に伝える、それに応えて練習してきてくれる、頑張ったらたくさん褒めてあげる、などなど、当たり前のようですが、一人一人と向き合っていきたいです。

お楽しみ会終了

このあいだの日曜日、こだちのピアノ生徒さんのお楽しみ会でした。

みんな、ちゃんと自分の名前と曲名とをしっかり言えて、緊張した面持ちでしたが上手に弾けていましたよ。

人前で弾くのは全員初めてだったそうです。どんな気持ちだったんだろう?一人一人に聞いておけばよかった。お辞儀の仕方も忘れるくらい、緊張した子もいたかもしれません。

でも、まだまだこれからです! こういう体験を重ねていって、ステージでカッコよく弾けるように、どんどん成長していってほしいと思います。