村方先生を偲ぶ

村方千之先生というのは、私が音楽に開眼するきっかけを与えてくれた、偉大な指揮者先生です。残念なことに昨年12月に旅立たれてしまったのですが・・・

今日は、先生を偲ぶ会があり、多くの門下生とともに、生前のたくさんの思い出に浸ってきました。

指揮法のレッスンに通い、真の音楽が先生の指揮から生まれ出てくる時の、なんとも言えないわくわくした気持ち、探していたものが見つかったような、これだ、という確信。その時初めて、音楽によって震えるような感動をしました。そして、ここに音楽をやる意味がある、と分かった瞬間でした。

ずっとピアノをやっていながら、ただただミスをしないだとか、強弱をつけるだとか、外側の形を整えるだけの演奏しかできていなかった私でした。小手先だけの演奏に、自分でもこれのどこが魅力なのかと分からないでいました。でも、先生のレッスンを受け、先生語る言葉と音楽に触れるうちに、魂の宿る音楽がこの世に存在すること、魂の宿った音楽がいかに人の心に響くか、心に響く体験がいかに人生にとって大事か、身にしみて感じることができました。

肝心の、魂の宿る音楽をどのように作り出すか、というところは、一生かけてもできるかどうか・・・難しいところです。今なお奮闘中です。現実問題、最低限、形を整えて終わらせなければならない場面も多々あります。ピアノは演奏する技術が本当に難しいため、自分の能力的に、外観を整えるだけで精一杯だったりもします。

しかしそれでも、いつでも精神は原点に帰り、シンプルに、魂を宿すことのみである、それこそ音楽であると、心に留めておきたいと思います。

村方先生、本当にありがとうございました。

投稿者:

ゆう

ピアノ指導歴20年。 大人になるにつれて音楽を続けてきたことが宝物になっています。音楽を通じて、素晴らしい体験ができたり、人との出会いがあったり。 そんな素敵な音楽を楽しんでくれる人が増えたらいいなと、自宅教室でピアノを教えています。 こだちホールでの第二教室を開きました。より環境の整った空間で、幅広い年齢層の方々に楽しんでいただけるように、と思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です